日本代表のスキッパーを務めるFL/NO8リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス)。2度目のスーパーラグビーへの挑戦は、優勝2回を誇り、オールブラックスも多数在籍するチーフス(ニュージーランド)で、主にNO8で大活躍。プレーオフも含めると14試合に出場(うち12試合先発)し、3トライを挙げて、チームの選手が投票するチーフスの新人賞(ルーキー・オブ・ザイヤー)にも選出されるなど大きな成長を遂げた。そんなリーチが6月29日に帰国、今シーズンのスーパーラグビー、そして2度目のワールドカップに対しての思いなどを率直に語った。
「自分でも思ったより早くデビューできた」
――スーパーラグビーのリーグ戦で、ニュージーランド(NZ)カンファレンスに所属するチーフス(ニュージーランド)で主にNO8として13試合(12試合先発)に出場しました。今シーズンを振り返ると?
リーチ マイケル(以下、リーチ) スーパーラグビーでできるという自信になりました。(2年前の挑戦では公式戦に出場できなかったので)試合に出ることができたときは嬉しかったですね! 毎試合が新しい相手だった。何をしてくれるかわからない、どれだけ強いかわからないから、今まで以上に準備に時間をかけました。
東芝からチーフスに合流してコーチに「最初の練習で印象を残したら、次の週の試合でリザーブに入れる」と言われて、頑張りました。少しずつ慣らす予定でしたが、自分でも思ったより早くデビューできました。ラインアウトが一番評価されましたね。
――チーフスは全体5位でプレーオフに進出しました。プレーオフ1回戦には前半、途中から出場し素晴らしいプレーを見せました(プレーオフ1回戦の〝ベスト15〟にも選出)。だがSH田中史朗(パナソニックワイルドナイツ)の所属するハイランダーズ(NZ、全体4位)に12−24で負けてしまいました。
リーチ リーグの最終戦のハリケーンズ(NZ)戦で疲れが見えていたからという理由で、プレーオフ1回戦はベンチスタートになりました。ただ最終戦でイエローカードをもらったり、チームの組織プレーではないプレーをしたりしたので、それが原因だったと思います。プレーオフは前半の途中から試合に出ることができましたが、チームが負けていたので何とかして勝ちたいと思った。負けて悔しかったですね。
――日本代表のエディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)がディフェンスの判断が良くなったと評価していました。
リーチ 確かにそれも良くなったかもしれないけど、自分ではブレイクダウンが良くなったと思います。昨年11月のマオリ・オールブラックス戦後、エディーに「ブレイクダウンで上手くプレーできないとスーパーラグビーでは戦えない」と言われたので、そこから意識しました。チーフスに行ってからも1ヶ月くらいは、いろんな人のアドバイスを聞きながら、同じバックローのサム・ケイン(NZ代表)と練習して良くなりましたね。